第49章 見てもいい?

黒崎悠真は整った顔立ちで、目を細めて笑うと、学生時代に「どんな質問にも根気よく答えてくれる先輩」そのものに見えた。

――まあ、黒崎悠真はきっと学生の頃からそういう人だったのだろう。だから今、先生をしている。

「……私のLINEの名前、黒崎教授にはそんなに面白いですか?」

でなければ、どうして急にあんなふうに笑うのか。

けれど桐生冬紀のLINE名は、別におかしくない。「RE」は英語でよくある接頭辞で、「もう一度」「再び」の意味がある。御堂怜央と別れてから変えたものだ。――再出発、やり直し。そのつもりで。

黒崎悠真は拳を軽く握ったまま口元に添え、こほんと咳払いしてから首を振った。

「...

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