第105章

朝比奈澪はペンを取り、黒板に必要な薬材をさらさらと書き出しながら、一つずつ手早く解説していった。

神宮寺蓮司を含め、全員が真剣に耳を傾ける。

眉をひそめて考え込んだかと思えば、次の瞬間には「あっ」と腑に落ちたような顔になる。そんな表情があちこちで入れ替わった。

澪は出し惜しみなどせず、調合の工程も要点も、知っている限りをそのまま差し出した。

「……え、こんなにシンプルなんですか? もっと複雑だと思ってました」

望月和也が深く息を吐く。

「私も。正直、意外」

水野綾香も頷いた。

「薬を作るのも治療も同じです。大事なのは“症状に合わせる”こと。順番と分量が変われば、出てくる結果も...

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