第106章

「明日って週末だし……よかったら、一緒にショッピングモール行かない?」

星野雪乃はもじもじしながら言い、瞳の奥に小さな緊張を走らせた。

朝比奈澪はきょとんとして、首を傾げる。

「どうして急に、私をモールに誘うの?」

――今日の雪乃、なんだか変だ。

いつもなら、顔を合わせれば避けられるだけ避けるくせに。今日はやけに距離が近い。

「だって、仲良くなりたいんだもん。私が先輩のこと好きなの、澪ちゃんも分かるでしょ? 先輩って澪ちゃんにはすごく優しいし……澪ちゃんから、ちょっとくらい私のこと言ってくれてもいいじゃん?」

朝比奈澪は、ああ、と腑に落ちた。

――そういうことか。

彼女は小...

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