第24章

藤堂静香の胸が、どくん、と沈んだ。慌てて口元に薄い笑みを貼りつける。

「もちろん嬉しいわ! 怜央は私の息子だもの!」

朝比奈澪は、その作り笑いをじっと見つめ、やれやれと首を振った。

他人にだって分かるほど露骨だ。いったいどれだけ神宮寺玲央を憎んでいるのか。

「銀針で、毒が五臓六腑へ回る速度はひとまず抑えました。今すぐ命に関わる状態じゃありません」

澪は意味ありげに藤堂静香を一瞥し、静かに言い添える。

「残念でしたね。私がいる限り、うちの旦那さまは長生きします。百歳まで生きてもらいますから」

そして澪は、きっぱりと命じた。

「白石宗一。頼んでた薬材、持ってきて。今日から薬湯に浸...

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