第25章

どれほど時間が経ったのか分からない。朝比奈澪はようやくいちばん楽な体勢を見つけると、手足を絡めて湯気の立つ『火鉢』みたいなそれにしがみついたまま、ずぶずぶと深い眠りへ落ちていった。

夜半過ぎ。

長い昏睡から、神宮寺玲央がゆっくりと意識を取り戻す。

凍てついたような瞳を開き、真っ白な天井をじっと見つめたまま、しばらく呆然とした。

次の瞬間——気を失う直前の記憶が、濁流みたいに押し寄せる。

毒が回った。自分はまた、理性の糸が切れた。

獣みたいに暴れて、目の前の獲物を噛み裂こうとしていた。

自分が狂うのを見た。周りの連中が、いつも通り怯えた顔でこちらを見ていたのも見た。まるで化け物を...

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