第34章

白川玲奈はぴたりと表情を固め、目を丸くした。

「か、買いに……ミルクティーを?」

自分が、朝比奈澪のミルクティーを買いに行けって?

そんなの、あり得ない。

「何か問題でも?」

神宮寺玲央の漆黒の瞳に、苛立ちがひと筋走る。声色も一気に冷えた。

白川玲奈は泣き笑いみたいな笑顔を作り、必死に取り繕う。

「しゃ、社長……このあと会議がございますし、私が買いに行くなんて……!」

神宮寺玲央は眉を寄せた。

「総務部は人がいないのか? 給料は老後の面倒を見るために払ってるわけじゃない」

言い捨てるように続ける。

「それと、おまえは俺の秘書じゃない。言うべきことも言えないなら、小学校か...

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