第51章

昼間の研究を思い出した途端、朝比奈澪の肩がふっと落ちた。

「……ほんと、疲れた。兄さんたち、どうやって何年も同じこと続けてるんだろ」

澪には、誰かが一つのことにあそこまで真剣になれるなんて、想像がつかない。

朝比奈澪は昔から、新しいものが好きだった。面白そうだと思えば、とりあえず手を出す。飽きたら、次へ。

覚えるのも同年代よりずっと早いから、「遊び」のつもりでも、気づけば周りより上手くなってしまうことが多かった。

それに澪には、一度見たものをほとんど忘れないという厄介な才能がある。子どもの頃は理解できなかったことでも、年齢を重ねるにつれて、いつの間にか腑に落ちる。応用だって利く。

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