第21章

黒宮司奈は先頭を歩き、顔には隠しきれない得意げな色が浮かんでいた。

凛奈が着崩れたまま男と揉み合っている光景――そんなものまで、もう目に浮かんでいる。

カメラで中をひとつ撮れば終わりだ。凛奈が百の口で言い訳しようと、どうにもならない。

名誉は地に落ち、以後はうつむいて生きるしかなくなる。

これが黒宮司奈に逆らった報いだ!

おとなしく戻って、自分の身代わりとして使われていれば、まだ生きる目はあったのに。

それでも逆らうというなら――。

黒宮凛奈を、完全に退場させる手はいくらでもある。

「監督、早くこっちです!」

「さっき通りかかったら、姉の部屋から男の声がはっきり聞こえたんで...

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