第25章

二人は歩きながら他愛ない話を続け、あっという間に昨夜泊まった場所へ戻ってきた。

庭では、面々がまだ「謎のゲスト」が誰なのかとあれこれ推理している最中だった。

黒宮司奈は、すでに先回りして芝居を始めていた。

服の乱れをさっと整え、髪を指で梳き、聞き分けのいい良い子みたいな顔を作る。卓海兄ちゃんが入ってきた瞬間、飛びつくつもりで。

ほかのメンバーも、そわそわと門のほうへ視線を向けた。いったい誰が来るのかと。

やがて、院門がきい、と押し開けられる。

先に入ってきたのは浦口航平だった。彼はいつもの笑顔で、皆に告げる。

「みなさん、紹介します。本日のゲストは――」

一歩身を引き、後ろを...

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