第26章

本田逸央は少し考えてから、結局うなずいた。「……まあ、いいよ」

どうせ、よく知らない相手と組むよりマシだ。

黒宮司奈は内心ぱっと花が咲き、慌ててうなずく。「よかったです、逸央さん! 私たち、絶対勝てます!」

――けれど胸の奥では、冷たく笑っていた。

待ってなさい。黒宮凛奈には、惨めなくらい負けてもらうんだから。

……

組み分けが終わると、一同は裏山へ向けて出発した。

先頭を歩くのは凛奈。その隣で柏木夏那が、ぴーちくぱーちくと喋りっぱなしだ。

神野怜司は凛奈の横に並び、ときおり横顔をのぞきこむ。その視線は、甘いくらいに優しい。

後ろからそれを見ていた黒宮司奈は、奥歯をぎりっと...

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