第34章

「あなたっ!」黒宮司奈は顔色を曇らせた。

食卓のほかの面々は、こらえきれない笑いを必死に飲み込んでいる。

笑っていないのはアンナと黒宮卓海だけだった。

アンナは言葉が通じず、凛奈の言っていることがよく分からないから。黒宮卓海は――また恥をかかされたからだ。

同じ昼食でも、胸の内はそれぞれ。

昼を食べ終え、少し休憩したところで、午後の企画が始まった。

浦口航平が拡声器を手に取り、午後の内容を告げる。

「午後の企画も、男女ペアでグループ行動です」

「内容は……現地に着いてからのお楽しみ」

「じゃあ、今から組んでください」

ペア?

一同がきょとんとする。

黒宮司奈の瞳がぱっ...

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