第51章

警官が二人、脇に立ったまま彼女の一連の行動を見守っていたが、何とも言えない顔をしている。

止めたところで、彼女が被害者なのは事実だ。

止めなければ止めないで、さすがに強引すぎる。

店員はスマホを奪い返せないと悟るや、焦って声を張り上げた。

「プライバシーの侵害だ! 訴えてやる!」

凛奈は視線を上げ、ふっと笑う。

「へえ、わりと法律に詳しいんだ」

「安心して。私は違法なことはしないから」

そう言って、画面を彼に向けて見せた。

動画には店員の顔だけ、分厚いモザイクがかけてある。けれど声はそのまま、店名も店内の様子も一切加工なしだった。

店員はほっと息をつく。顔さえ隠れていれば...

ログインして続きを読む