第6章

「じゃあ――生まれ変われたってことで、おめでとう!」

凛奈は相手から届いたメッセージを眺め、くすりと笑って短く返した。

「ありがとう」

ノートパソコンを閉じた直後、凛奈のスマホが震える。竹内奈々からの着信だった。

「ちょっと! 黒宮司奈って本当にイカれてる! あの子、あんたに代役頼むのに、ほんとに倍額払うって言ったんだよ!」

凛奈は淡く笑う。

「追い詰められたら、そうなるものよ」

「確かに金額は破格だけど……凛奈、まだ司奈の代役やるの?」

「やる。でも、全部が全部じゃない」

凛奈の瞳に、狡猾な光がすっと走る。

「あとで私の絵を送るから。誰か経由で司奈に渡して。七月の展覧会...

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