第71章

凛奈は一瞬で察した。

思わずくすりと笑い、顔色の悪い西島真尾と、いかにも得意げな黒宮司奈を見比べる。

――これが、神野怜司の言っていたやつ?

オークションが終わると、次は晩餐会だ。皆がグラスを片手に、あちこちで挨拶を交わしている。

神野怜司は世交のある家の知人たちに捕まって話し込んでいた。凛奈はああいう付き合いに混ざる気になれず、フルーツジュースを持って静かな隅の席に腰を下ろす。

座って間もなく、黒宮司奈が西島真尾の腕に絡みつきながら、こちらへやって来た。

黒宮司奈の首元には、さっき落札したばかりのサファイアのネックレスがすでに輝いている。笑みは勝ち誇ったまま。

「お姉ちゃん、...

ログインして続きを読む