第123章 彼女こそが、私のタイプ

黒崎蓮の周りには、いつだって媚びを売る女たちが群がっている。

昔もそうだったし、今も変わらない。

天宮星羅は、蓮に身体をすり寄せる赤いドレスの女を冷めた目で見つめながら、ただただ興ざめしていた。

また、この手口だ。他の女を使ってこちらの反応を伺い、挑発し、動揺を誘って、嫉妬の欠片でも引き出そうとする浅はかな魂胆。

滑稽極まりない。

私はもう、こんな下らないことで泣き喚いて嫉妬していた、五年前の馬鹿な小娘ではないのだ。

星羅は静かに立ち上がると、フルーツジュースを取りに向かった。

甲板の向こう側では、黒崎蓮が媚びるように体を寄せてくる女に対し、欠片ほどの興味も示していなかった。

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