第141章 誰なのか見てやろう

重厚な金属の扉が音もなく開く。

目がくらむような白い光が、腐臭の漂う暗い通路を一瞬にして満たした。

天宮星羅は反射的に目を細め、再び開いたときには、金属と電子モニターに囲まれた移動指揮車の中に立っていた。

護衛の武装要員たちが武器を収め、彼女の後ろで恭しく二列に整列する。

車両の最奥部では、黒いタクティカルベストを纏った長身の男が背を向け、手元の戦術タブレットを操作していた。

気配を察して、男がモニターを消し、振り返る。

その顔立ちは天宮星羅の面影を宿しながらも、より精悍で男性的だ。短く刈り込んだ髪、厳しい訓練を物語る鋭い眼光。だが今、その瞳にあるのは鋭さではなく、どうしようもな...

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