第153章 バーでやけ酒?

その夜。

天宮星羅はシャワーを浴びてリラックスできるルームウェアに着替えると、仕事場の椅子に深く身を沈めた。

昼間、クロサキ・ホールディングスで起きた鬱陶しい出来事が頭から離れない。今は仕事に没頭して、外界を遮断するしかなかった。

彼女は『飛躍杯』デザインコンテストの公式サイトを開き、ルールとテーマを熟読し始めた。

国内のデザイン界において最も権威あるこの大会は、天宮星羅にとって抗いがたい魅力を放っていた。

無意識のうちにスタイラスペンを手に取り、ペンタブレットの上で脳裏に閃いたインスピレーションを線に変えていく。この瞬間だけが、世界が純粋で静謐に感じられる時だった。

だが、その...

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