第188章 消えた作品

『飛躍杯』全国デザインコンクールの一次審査結果は、午後の日差しが傾く頃、正式に発表された。

ホテルの二階にある掲示板ホールは、立錐の余地もないほどの人だかりだった。巨大な液晶モニターには、二次審査へと駒を進めた通過者のリストとスコアが、無機質にスクロールされている。

空気中には、期待と緊張、そして様々な香水の匂いが混ざり合い、独特の熱気を帯びていた。

天宮星羅は人混みの後方に立ち、静かな面持ちで自分の名前を探していた。

彼女には、自身の作品に対して絶対的な自信があった。

しかし、無情にもリストは流れていく。

トップ10、彼女の名前はない。

あちこちで低い歓声や祝辞が上がる中、ト...

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