第201章 私たちがどうしてこうなったか忘れないで

黒崎蓮はその場に凍りついたように立ち尽くしていた。天宮直人が極寒の笑みを浮かべたまま、余裕の足取りで天宮星羅の元へ戻っていくのを、ただ呆然と見送ることしかできない。

周囲は水を打ったように静まり返っているが、誰もがその耳をそばだてていた。

黒崎家と天宮家。

これは、不死不休の殺し合いの始まりか?

今日のパーティーは、とんでもない見世物になったぞ!

黒崎蓮の視線は、天宮直人の肩越しに天宮星羅の顔へと釘付けになっていた。二十年以上も見慣れてきたはずのその顔が、今は心臓が早鐘を打つほどに他人のもののように感じられた。

彼女はただ静かに立っている。

反論もしない。

止めようともしない...

ログインして続きを読む