第206章 病人の私をここに置き去りにするのか?

ガーゼが剥がされると、その下から生々しくも痛々しい傷口が露わになった。

長さは三、四センチほどだが、深さはあり、縁の皮膚が少しめくれ上がっている。病院で簡単な縫合処置は受けているものの、傷口の周りは依然として不気味に赤く腫れ上がっていた。

すでに凝固して暗赤色になった血の塊が、彼の蒼白な肌と強烈なコントラストを成している。それは醜悪であり、同時に目を刺すような鋭さを放っていた。

綿棒を持つ天宮星羅の手が、ほんの一瞬だけ止まる。

病院の廊下で目にした、あの突き刺さるような白い布が、再び脳裏をよぎったのだ。

当時の衝撃がいかに凄まじいものだったか、想像に難くない。

彼が言った通り、頭...

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