第215章 殺人犯が、無実を語る資格などあるか?

翌日、天宮星羅はいつも通りスタジオへ向かった。

「飛躍杯」での優勝がもたらした熱狂はいまだ冷めやらず、業務用の電話は鳴り止むことを知らない。提携のオファーは山のように積み上がっていた。

星羅はまるでゼンマイ仕掛けの人形のように、無感情かつ最高効率で書類を処理し、会議をこなし、サンプルを選定していくしかなかった。

正午近く、机上のスマートフォンがブブブと震えだした。

画面に表示された名前を見た瞬間、報告中だったアシスタントが息を呑み、そっと後ずさりする。

黒崎蓮。

星羅はその文字に数秒間視線を釘付けにした。震動が止まる寸前でようやく端末を手に取り、通話ボタンをスライドさせる。

「...

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