第220章 黒崎蓮を殺せるか?

「不幸中の幸いと言うべきでしょう。主要臓器への損傷は免れました。ただ、銃弾が腸を貫通しており、そこからの大量出血が深刻でした」

 医師は疲労を滲ませながら、天宮星羅に頷いてみせた。

「手術は成功です。しかし、出血多量に加え、これまでの古傷の影響もあり、お体は非常に衰弱しています。この一週間が山場です。絶対安静が必要ですので、いかなる刺激も与えないようにしてください」

 星羅は長く息を吐き出すと、膝から力が抜け、その場に崩れ落ちそうになった。

 生きている。

 命さえあれば、希望はある。

 彼女は冷やりとした壁に背を預け、音もなく涙を流した。それは恐怖からではなく、死線を越えた安堵...

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