第221章 投獄か、それとも今死ぬか

クロサキグループ傘下の私立病院、その最上階にあるVIP病棟。

西園寺麗華は特注の車椅子に腰掛け、大きな姿見に向かっていた。念入りに化粧を直している。

顔色はまだ病的な白さを帯び、首筋には通気性の良い医療用ガーゼが貼られている。だがその瞳には、九死に一生を得た安堵と、まもなく完全勝利を手にするという異様な興奮が宿っていた。

「あのクズめ……」

鏡の中、首にうっすらと浮かぶ痣を睨みつけ、彼女は忌々しげに吐き捨てた。

「蓮お兄様が目覚めたら、あの天宮星羅とかいう狂った女の手を、お兄様自身の手で切り落とさせてやるわ! いいえ、指を一本一本ハサミで切って、犬の餌にしてやる!」

黒崎蓮が愛し...

ログインして続きを読む