第223章 五年間封印された旧事件

海城市警察署。

白い壁、ステンレス製の机と椅子。頭上の白熱灯が、取調室の冷ややかな空気をさらに際立たせている。

天宮星羅は取調椅子に腰を下ろし、淡々とした口調で陳述を続けていた。彼女の対面に座るのは、記録担当の二人の警官だ。

感情的な訴えもなければ、ヒステリックな非難もない。彼女はあくまで客観的な立場から、天宮直人が手配した調査員が集めたすべての証拠を、一つひとつ提示していく。

「これは五年前、火災が発生する一週間前に『助燃剤X-9』が購入された際の領収書のコピーです。取引場所は城西地区の闇市」

「そしてこれが、仲介人が保管していた写真です。画質は非常に粗いですが、購入者の顎の下に...

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