第231章 やったことを認める勇気がないのか

天宮直人の語り口は、不気味なほど淡々としていた。

だが、その脳裏に浮かぶ光景があまりに凄惨であるがゆえに、あたりの空気は粘りつくように重く澱み、誰しもの呼吸を困難にさせていた。

その話を聞き終えた黒崎蓮の顔からは、すでに血の気が完全に引いていた。

喉が干からびたように張り付き、声が出ない。

弁解したかった。

「俺じゃない」と、声を限りに叫びたかった。

だが、天宮直人の絶対零度の視線を前にしては、どんな言葉もあまりに白々しく、滑稽な茶番にしか響かない。

彼が持つ無実の証拠は、自社の内部サーバーと、彼自身の記憶の中にしか存在しないのだ。

今ここで取り出すこともできない。

証明す...

ログインして続きを読む