第234章 招かれざる客、松本友美

松本友美?

天宮星羅はその名前に聞き覚えがあった。

『飛躍杯』——国内でも指折りのデザインコンテストだ。そこで準優勝したのなら、実力は確かだろう。

だが、今の彼女に客と会う気分は微塵もなかった。

「今日は都合が悪いと伝えて。日を改めてもらって」

天宮星羅は疲労を滲ませ、眉間を軽く揉んだ。

「ですが……もう見えてるんです。外でお待ちで……」

アシスタントが困惑したように告げる。

天宮星羅は小さく溜息をついた。

「通してちょうだい」

同業者であり、わざわざ足を運んできた相手だ。門前払いは外聞が悪い。

程なくして、華やかに着飾った若い女が、ヒールの音を響かせながらしなやかに入...

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