第240章 ママをいじめる気?

西園寺麗華は、具体的な出来事には何一つ触れなかった。

だが、『五年の愛』『ピリオド』といった言葉だけで、会場を沸かせるには十分だった。

記者たちは最も刺激的な血の匂いを嗅ぎつけ、瞬く間に興奮状態へと陥る。

「西園寺麗華様! 黒崎社長とはすでに破局されたのですか?」

「天宮星羅さんの帰国が、お二人の関係に亀裂を入れたというのは本当ですか?」

「黒崎家から追い出されたというのは事実でしょうか? 昨日、愛の巣から強制的に退去させられたという情報が入っていますが!」

質問は一つひとつが鋭利で、その言葉は刃物よりも冷酷に突き刺さる。

西園寺麗華は答えない。

彼女はただそこに立ち尽くし、...

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