第251章 自分の手で彼に食べさせる

最上階の特別病室に漂う空気は重く、息が詰まるほどの圧迫感があった。

消毒液の匂いと、微かに鼻を突く硝煙の臭いが混ざり合い、人を苛立たせる異様な空気を醸し出している。

天宮星羅は部屋の隅にある付き添い用のソファに一人腰を下ろしていた。両腕を組み、全身から人を寄せ付けない冷気を放っている。

医師が黒崎蓮の傷の処置を行っていた。

血に染まったガーゼが何層も剥がされると、肉がめくれ上がった痛々しい銃創が空気に晒された。見るも無惨な状態だ。

直接見ようとはしなかったものの、その傷の存在感はあまりにも強烈で、天宮星羅の視界の端にはどうしてもその目に刺さるような真紅が映り込んでしまう。

彼女の...

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