第26章 父親になりたい?あなたに資格はない!

リクとノアは、テーブルの向こう側に座る黒崎蓮を完全に無視し、ひたすら天宮星羅の皿に料理を運んでいた。

「ママ、この海老食べてみて。ママの大好物でしょ」

リクは透明感のある海老団子をフォークで刺し、慎重に星羅の皿へと置く。

ノアは一言も発さず、黙々とフォークを動かして、大皿から鮮やかな緑色のブロッコリーをママの皿の端へと寄せた。

一人は活発に、もう一人は静かに。その連携は見事なものだ。

星羅の胸には温かさと切なさが同時に込み上げる。彼女は子供たちに優しい笑みを向け、二人がよそってくれた料理を丁寧に口へと運んだ。

その和気藹々とした母子の光景は、上座に座る黒崎蓮の目に焼き付き、胸の奥...

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