第301章 栄光の戴冠、この一戦で彼女は全世界を取り戻した

天宮星羅はホテルに戻ると、その動画を二人の兄に送信した。

黒崎蓮は彼女の後ろに立ち、画面に映る意気揚々とした少女を見つめていた。その瞳の奥には、底知れぬ暗い感情が渦巻いている。それは彼の記憶の奥底で決して色褪せることのない天宮星羅であり、彼自身の手で翼を折り、そして今、すべてを懸けて修復しようとしているかけがえのない宝物だった。

「このまま公表するのか」

「いいえ」天宮星羅は動画を閉じ、静かな面持ちで言った。「今これを公表しても、終わりの見えない泥仕合になるだけよ」

「松本友美の背後には岩美敏之がいる。彼らは無数のネット工作員と偽証を使って事態をかき回すはず。最終的に私が勝ったとして...

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