第101章

翌日、紬は検査を終え、正式に第一段階の治療に入った。

しかし、治療は決して順調とは言えなかった。

「ゲホッ、ゲホッ……」

紬は胸を押さえ、息も絶え絶えに咳き込んでいる。病室に入ってきたばかりの蓮はそれを見るなり、駆け寄って保温弁当箱を置き、彼女の背中を優しくさすった。

だが次の瞬間、紬は床に血を吐き出した。

蓮は大きく目を見開き、慌ててナースコールを押した。

「大丈夫だ、怖がらないで。すぐ医者が来るから、絶対になんともない……」

すぐに医師が看護師を連れて駆けつけ、蓮から状況を聞きながら紬の診察を始めた。

幸い、医療機器と投薬による処置のおかげで紬の容態は徐々に落ち着き、間も...

ログインして続きを読む