第125章

翌日――

コンコン……

「どうぞ」

紬はペンを置き、ドアの方へ顔を上げた。だが次の瞬間、その目つきが鋭く変わり、声も普段より数段冷え込んだ。

「どうしてあなたが?」

現れたのは他でもない、蓮だった。

彼はまっすぐデスクの前まで歩み寄り、手に持った書類を軽く振って見せた。

「プロジェクトのすり合わせで、君と直接確認したい細かい点があってね」

仕事のためだと聞き、紬の表情はわずかに和らいだ。立ち上がり、彼を傍らの応接スペースへと案内する。

打ち合わせが始まると、蓮は意図的にペースを落とした。どうでもいいような細部まで何度も確認を繰り返す。表向きはプロジェクトに対する真摯な姿勢に...

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