第17章

紬が目を覚ますと、頭が割れるように痛んだ。

瞬きをして、ゆっくりと視線を巡らせながら周囲の様子を窺う。しばらくして、ようやくここが病院だと気づいた。

こめかみを揉む。喉がひどく渇いていて不快だった。誰かを呼ぼうと微かに唇を開いたが、病室には誰もいない。

力が入らない身体を支えてベッドから起き上がり、慌ててスマホを探す。数時間前まで会社で残業していて、帰ろうとした矢先に倒れたような気がする。

どうやってここまで運ばれたのか、まったく記憶になかった。

戸惑っていると、ドアが開く音がした。佐藤が食べ物の入った袋を提げて病室に入ってくる。

「白石秘書、気がついたんですね」

目を覚ました...

ログインして続きを読む