第47章

ピロン。

メッセージの通知音が鳴り、紬が画面に目をやると、蓮からの短い一文が表示されていた。

――一人で帰れ。

紬は特に気にも留めず、手元の作業を続けた。一刻も早く会社の仕事を引き継げる状態にし、退職しなければならない。

まずは会社を辞め、それからなんとかして蓮に離婚協議書へサインさせれば、自由になれる。

六時過ぎまで働き詰めだったが、お祖母様から早く帰るよう促すメッセージが届き、仕方なく仕事を切り上げた。

帰路につく道中、これから蓮と顔を合わせるのかと思うと、ひどく頭が痛んだ。

自分から離婚を切り出したというのに、蓮はずっと引き延ばして同意しようとしない。その理由が、紬には全...

ログインして続きを読む