第58章

『私有地につき、関係者以外立入禁止』

紬は門前の『私有地』の立て札を見て、想那が住所を間違えて送ったか、自分が場所を間違えたのだと思った。想那に電話して確かめようとしたその時、ふと傍らに停まっている車が目に入った。

それは望の車だった。以前にも何度か見たことがある。どうやら場所は間違っていないようだ。

「お嬢様、本日のパーティーにご出席の方でしょうか?」

門の前に立つ使用人が進み出て尋ねてきた。紬は怪訝な顔で彼を見つめた。

「パーティー?」

「はい。本日は一ノ瀬家の若坊ちゃんがご友人方をお招きしてパーティーを開かれております。お客様は若坊ちゃんのご友人でしょうか?」

「あ、いえ...

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