第6章

 グループチャットは、しんと静まり返った。

 全員、私の一手で完全に思考停止している。

「それと」私は氷みたいな声で付け足す。

「平原の言うとおり、健康は金じゃ買えない。この9日間は家で大人しく休みしなさい。勝手に仕事を受けた者、あるいはまた会社に押しかけて騒いだ者は、休み明けにそのまま解雇通知を受け取ってもらう」

 監視カメラの映像の中。

 村木はガラス扉の前にへたり込み、絶望のまま片手を振り上げて自分の頬を思い切り叩いた。それから平原の鼻先を指さし、裂けるような声で罵った。

「満足かよ?! この疫病神! 満足したかって言ってんだ!」

 お盆休みが明けた。

 復帰初日。

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