チャプター 19

ヴァイオレット視点:

わたしは廊下の影に凍りついたまま立っていた。彼の高価なクリスタルの彫刻を、きらめく破片の山へと粉々にしてしまった罪悪感が、胸の奥を鋭くえぐった。

だがその瞬間を切り裂いたのは、デーモンの声だった。低く、気だるい愉悦がねっとりと絡みついている。

「本気?」鼻で笑う気配が言葉の末尾に滲んだ。「ルシアン、お前は考えすぎだ。俺はその場を楽しむ。だが女に“本気”になる? なんでそんな重荷を背負う必要がある。乗ってりゃいいんだ、ただの遊びに。女なんて飾りだろ。パセリを主菜にする奴がいるか?」

フェリックスとルシアンがどっと笑い出した――ひどく耳障りで、ご機嫌取りの匂いがする笑...

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