チャプター 40

ヴァイオレット視点:

夕暮れの雪が、ブラックウッド邸の窓にやわらかな綿毛みたいに降りつけていた。濃い灰色のタートルネックに黒のスキニージーンズを引っぱり、赤いマフラーを首に巻く。

ハウリング・ムーン・バーの外でリリーと落ち合い、中に入ると、すでにシエナがいた。金髪のベータの隣でカウンターに腰かけ、頬を上気させ、目をきらきらと光らせている。

「来たじゃん!」音楽にかき消されないよう、身を寄せてシエナが叫ぶ。「今夜は『ウィンター・ヒート』ダンスコンテストだって――賞金は現金で五百ドル、しかもドリンク割引付き。出なよ、ヴィ!」

私は即座に首を振った。「お金なんていらない」

シエナの笑みが、...

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