第7章

 あの夜、怯え切っていた空は、颯斗の腕の中で眠り落ちた。

 数日後。吹雪はようやく止んだ。

 空は壁際に縮こまり、タブレットを抱えていた。画面に映っているのは、数日前の学校での出来事だ。

 廊下で、七、八歳の子どもたちが空をロッカーに押しつけ、マーカーで顔に真っ赤なバツ印を描く。

「殺人犯の子!」

「ママの救命薬をトイレに流したクズ!」

 スピーカー越しの罵声が、耳の奥を針みたいに突き刺した。

 空はその映像を、何度も、何度も再生していた。自分を罰するみたいに。ほんの数日で頬がこけ、目は落ち窪み、唇は小刻みに震え続けている。

 階下で玄関の扉が開く音がした。

 颯斗が引きず...

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