第7章

 彼女は生まれつき血のように赤い唇をぺろりと舐めた。

「ジュリアンは上等な生ゴミよ。三日後、あたしたちはあいつを食べるだけじゃない。盛大な『虐殺の晩餐会』を開くの」

「その街に堂々と乗り込んで、あいつの父親のクラブを襲撃して、犯罪帝国を手足から引き裂いてやるわ」

「面白そうだね」私は笑った。

 彼女は私の頬をぽん、と叩いて立ち上がる。

「この数日、あんたは私の部屋で寝なさい。今夜の私の遊び時間を邪魔しないで」

 真夜中ごろ、母が動き出した。

 母は立ち上がり、ドレスのファスナーを下ろした。ドレスは床へと落ちる。

 そして、音も立てずに階段を上がっていった。

 真夜中ごろ、そ...

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