第7章

マイケル視点

 彼女は腕を振りほどき、後ろへ下がった。「もう遅いわ、マイケル」

「違う……」彼の声はひび割れていた。「遅くなんてない……君さえ――」

「遅すぎるのよ。あなたが来るのが、遅すぎたの」

 彼の両膝が、アスファルトに崩れ落ちた。

 息ができない。何も考えられない。人目も憚らず、彼は顔を涙で濡らして泣いていた。

「イヴェインとは縁を切る!誓うよ!もう二度と彼女には会わない!」

 必死で、取り乱した言葉が次々と口からこぼれ落ちる。

「公の場で謝罪する!俺が間違っていたと、みんなに伝える!」

「君が望んでいた結婚式を挙げよう!誰よりも盛大な結婚式だ!君の欲しいものは何で...

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