第7章

エララ視点

 ライラは、まるで死んだ犬みたいに私の足元へ放り投げられていた。

 一か月の責め苦で、彼女は人の形を保てないほど痩せこけ、全身に血の跡。口にはぼろ布を詰められている。私は顎で示し、部下にそれを引き抜かせた。

「お兄ちゃん!」

 布が取れた瞬間、彼女は喉が裂けるほど叫ぶ。

「助けて! 早く、助けて!」

 妹の惨状を見たドレイヴンの目が、一瞬で赤くなる。

「ライラ……お前たち、彼女に何をした」

 私はゆっくりと歩み寄り、氷のような声で答えた。

「何をした? 私がされたことを、そのまま返してるだけ」

「お兄ちゃん……」

 ライラは涙をぼろぼろこぼしながら訴える。

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