# 第18章 どんなのが好きだ

小沢かなが顔を上げると、瞳がぱっと輝いた。

「ありがとうございます。お優しいんですね」

今度はぐずぐずしない。スカートの裾をつまみ、まだ白みきらない道を前へ進む。

日の出を見るなら、高い場所がいい。

小沢かなはまず望星楼へ向かった。裾を持ち上げて長い階段を上る。けれど、そこにいたのは早起きの司長が数人だけ。

ノアはいない。

もう一度階下へ戻るころには、かかとが靴擦れでじんじん痛んでいた。闇雲に探し回るのはやめる。食舎へ行って朝食を済ませ、授業で会えばいい。

そう思ったのに――ベルナ湖のそばを通りかかった瞬間、足が止まった。

東屋に、二人。

セシリーとノア。

朝日が水面に薄...

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