第21章 謝罪の酒

レインのほうから、先に訊いてきた。彼女は、神が人をどう扱うか知っているのか、と。

彼の語りでは、神はまず完璧な肉体を造り、魂と知を授け、それらを人の世へ送り出す。その器を彼は「聖霊体」と呼んだ。いわゆる恩寵も、ただの気まぐれにすぎないのかもしれない、と。

「神は誰も愛さない。飽きたら、全部ひっくり返す」

小沢かなは返さなかった。

ノアの話は、それとも違う。神の意志を伝えるための肉の器ではない。神そのものの化身だ。

「今さら、そんな話をしてどうするの」

「サリーナから持ってきたものは、私が言ったタイプの身体には効きが薄い」

小沢かなの顔から、すっと血の気が引いた。

原作ではサリ...

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