第30章 星の剣

場の空気が一瞬しんと静まり、すぐに誰かが笑いながら「ほら、褒美だ!」と催促した。

メアが真っ先にノアへ駆け寄り、両腕を広げる。小沢かなが止める間もなく、剣の柄が少女の胸元にすっと横たわった。

「すみません、メアさん。勝者には、その景品を拒否する権利があります」

小沢かなは、こらえきれずに笑ってしまう。

そうだ。忘れていた。彼は石亭の中ですら何度も拒んだ人だ。見ず知らずの相手のキスなど、受け入れるはずがない。あの夜だって、彼女が無理やり薬を――

その考えを押し込め、小沢かなは彼の手首をつかみ、背伸びをした。

だが、冷たい剣の柄が同じように彼女の前に立ちはだかる。

「あなたもです、...

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