第41章 違う

小沢かなは、もちろん休んでなどいられなかった。

過去がそうさせる。学べる機会を一つだって無駄にしたくない。だから青ざめた顔のまま、意地でも授業へ行くと言い張った。

「ノア、ノア、ノア……馬術の授業まで送って。ハワードさん、きっと私のこと待ってるわ」

「本気か?」

もう一度、姫抱きに戻っていた少年が、見下ろしてくる。

「もちろんよ、ノア」

少女は彼の腕の中で、小鳥がついばむみたいにこくこく頷いた。「だって、あの夜あなたが私と……」

言いかけて、頬を赤くする。

「ここ数日、授業に出てないの……きっと私、神恩者の中でいちばん出来が悪くなってる。セシリーにも負けちゃうわ」

今にも泣...

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