第62章

彼女は重たい胸の内を抱えたまま部屋へ入った。灰色の斑雀は首をぴんと立てて扉のほうをうかがっていたが、彼女の姿を見た瞬間、ぱたりと腹ばいになって鳴いた。

「ココ……」

『エール……もう少し帰りが遅かったら、ココのかわいい死体しか見られなかったところだ……』

小沢かな「……」

「ココ、この前、穀物をこっそり隠してたでしょ」

「斑っ!」

『なんで知ってる?!』

「ふん。わたしは何でもお見通しなの」

小沢かなは、ふわふわの小さな頭をつん、と突いた。内心では、ココのほうがあの高貴な光の神の化身なんかより、ずっとずっと可愛いと思っている。

籠に清水を少し注ぎ、穀物も足してやる。

「コ...

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