第68章

周囲から、くすくすと善意の笑いがこぼれた。

「教授、グラントさんには振られたかもしれませんけど、わたしの腕の中はいつでも空いてますわ!」

大胆に愛を告げる少女がいる。

レインが立ち上がった。

どこか憂いを帯びた顔で、

「あなたに拒まれても……それでも、あなたを愛する権利だけは、私に残っていると思うんです」

そう言い残し、レインは自分の席へ戻っていく。すると彼の花籠には、すでに何輪もの花が入っていた。ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ……。

小沢かなは真面目に数え、手をついて立ち上がろうとした。

票集めなら、ここでちゃんと自分を見せなきゃいけない。

一曲、歌うつも...

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