第111章 このネックレス見たことがある

彼女は手慣れた動きでスマホを開き、以前――あのネックレスを着けていた写真を、天野真司に差し出した。

くるりと寝返りを打って、彼の横にうつ伏せになる。熱を帯びた視線で、じっと彼を見つめた。

このネックレスを見れば、思い出してくれるかもしれない――。

天野真司はベッドに仰向けのまま、水島三久の手からスマホを受け取り、黙って写真を見た。

すると脳裏に、砕けた欠片みたいな映像が、かすかに走る。

陽射し。背中。ネックレス。

――見たことがある。

しかも、ずっと昔だ。

だってこれは、天野拓也のネックレスだ。あいつはいつも身につけていて、外したところを見たことがない。

……水島三久の好き...

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