第119章 下手に出られると弱い天野さん

「やだ……!」

水島三久は天野真司に襟首をつままれたまま、駐車場に残る二人へ必死の視線を送った。助けて、と泣きそうな目で。

天野拓也と池田守も、助けに入りたい気持ちは山々だった。だが、誰の目にも天野真司が本気で怒っているのは明らかで――。

しかも、何が地雷だったのか二人にもよく分かっていない。

結果、心の中でそっと線香を立てるしかなかった……。

水島三久はそのまま書斎へ連行され、観念して自分の勉強机の前にちょこんと座る。

天野真司は少し離れたソファへ腰を下ろした。

位置が最悪だ。三久の斜め後ろから横顔まで見える角度で、ちょっとした小細工も全部バレる。スマホで救援要請なんて、ほぼ...

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